◎地元メディアによると、現場は拍手と歓声に包まれ、ある隊員は「よくやった」と叫び、涙を流して同僚と抱き合ったという。
タイ北部ターク県で7日、井戸に転落した1歳少女の劇的な救出活動が展開された。
地元メディアによると、救助隊は事故発生から18時間後、一晩がかりで作業を続け、少女を無事救出したという。
少女はミャンマーの出稼ぎ労働者の娘で、6日午後に深さ約15m、直径約30cmの井戸に転落。救助隊は崩落措置を施したうえで、井戸周辺を掘削し、少女にたどり着いた。
地元メディアによると、現場は拍手と歓声に包まれ、ある隊員は「よくやった」と叫び、涙を流して同僚と抱き合ったという。
少女は両親が働くキャッサバ農場近くの井戸に転落した。
自治体職員によると、地主は地下水をくみ上げるために穴を掘ったが、水源に当たらず、そのまま放置していたという。
地元メディアは救助隊員の話を引用し、「現場を確認すると、穴の中から子供の鳴き声が聞こえた」と報じている。
隊員たちはカメラを下ろして状況を確認し、酸素を送るためにチューブを降ろし、バックホーなどの重機で穴の近くを慎重に掘った。
隊員の一人は地元メディアの取材に対し、「崩落を防ぐために慎重に作業を進め、最後はほとんど人力で掘り進めた」と語った。
報道によると、少女は市内の医療機関に搬送された。命に別条はないという。