◎ムーデンを見に行くことができないサポーターたちはSNSにムーデンの動画や写真を投稿。その総閲覧数は数千万回に達したという。
タイ・チョンブリ県のカオキアオ動物園で誕生したコビトカバの赤ちゃんが嵐を巻き起こし、同国のSNSを完全制圧したようだ。
公開からわずか1カ月でタイを征服した愛らしいメスのコビトカバ「ムーデン」の名声はとどまるところを知らない。
チョンブリ県は首都バンコクの南方に位置する。地元メディアによると、バンコク中心部からカオキアオ動物園へは車で2時間ほどかかる。
ムーデンを見に行くことができないサポーターたちはSNSにムーデンの動画や写真を投稿。その総閲覧数は数千万回に達したという。
「チーム・ムーデン」「俺たちのムーデン」などと名乗る複数の組織も誕生し、フェイスブックやインスタグラムに動画や写真を投稿している。
ムーデンの飼育係は5年ほど前から同園で飼育されている動物たちのかわいい瞬間をSNSに投稿してきた。
同園の責任者は地元テレビ局の取材に対し、「ムーデンがSNSのスーパースターになるとは夢にも思っていなかった」と語った。
同園は19日、開園前にもかかわらず、長蛇の列ができているとSNSに投稿。ぷくぷくとした表情豊かな生後2ヶ月のムーデンを直接見るチャンスを求め、多くの来園者が集まった。
開園後、ムーデンのエリアはすぐ満員になり、老若男女が歓声を上げ、サインを求めた。
同園によると、ムーデンはすくすく成長しているという。
コビトカバはアフリカ西部の沼地や熱帯雨林に生息する。野生の個体数は2500頭ほどと推定され、絶滅危惧種に指定されている。昨年、世界の動物園で誕生したコビトカバはわずか12頭であった。