◎現場は南東部チョンブリ県郊外のナイトクラブ「マウンテンB(Mountain B)」
2022年8月5日/タイ、首都バンコク郊外のナイトクラブ(Anuthep Cheysakron/AP通信)

タイの警察当局は5日、南東部チョンブリ県のナイトクラブで火災が発生し、少なくとも14人が死亡、40人が重軽傷を負ったと発表した。

警察によると、火災は現地時間午前1時頃に発生したという。現場はチョンブリ県郊外のナイトクラブ「マウンテンB(Mountain B)」。

ソーシャルメディアなどで共有された動画には逃げ惑う人々の姿が映っていた。ある人は服に火が付いた状態で走り回っていた。

出火原因は調査中。地元メディアは警察筋の話を引用し、「内装に燃えやすい材料が使われていた可能性がある」と報じている。

炎は消防到着から約3時間後に消し止められた。娘を亡くした女性によると、火災は施設内のライブエリアで演奏が行われている最中に発生したという。

遺体は建物の入り口付近とトイレで発見された。1人はDJブースで倒れていたと伝えられている。

亡くなったのは全員タイ人とみられる。

地元メディアによると、屋内の壁には可燃性の音響フォームパネルが取り付けられていたとみられ、一気に燃え広がった可能性があるという。

プラユット(Prayut Chan-O-Cha)首相は5日、犠牲者に哀悼の意を表し、当局に徹底調査を命じた。またプラユット氏は全国の娯楽施設に適切な非常口と火災・安全対策を確保するよう求めた。

ロイター通信は警察筋の話を引用し、「マウンテンBは無許可で営業していた可能性が高い」と報じている。

タイの地方都市の娯楽施設は安全対策を考慮していないことが多い。

2009年に首都バンコクのナイトクラブで発生した火災では60人以上が死亡した。クラブのオーナーは2011年に有罪判決を受け、収監されている。

2012年には人気観光地プーケットのナイトクラブで火災が発生し、4人が死亡、12人が負傷した。

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