◎巡視艇「HTMAS スコータイ号」は18日遅く、南部プラチュワップキーリーカン県沖合32kmの地点で荒天に見舞われ、沈没した。
タイ海軍は22日、南部プラチュワップキーリーカン県沖で発生した艦艇沈没事故の犠牲者6人の合同葬儀を執り行った。
地元メディアによると、プラユット(Prayut Chan-O-Cha)首相も参列したという。
巡視艇「HTMAS スコータイ号」は18日遅く、プラチュワップキーリーカン県沖合32kmの地点で荒天に見舞われ、沈没した。
乗員105人のうち76人が救助され、23人の捜索活動が続いている。
6人の遺体は県の救助機関から海軍基地に移送された。
プラユット氏は入院中の海兵を見舞った後、葬儀に参列した。
国防相も兼任するプラユット氏はこの事故で批判を浴びている。
海軍はスコータイ号に備え付けられていた救命胴衣が足りなかったことを認めている。地元メディアによると、スコータイ号には当時、乗組員87人とゲスト18人が乗船していたという。
この18人は軍関係者と伝えられている。
海軍によると、スコータイ号は高波に襲われ、海水が船内に入り込み、電気系統が破壊され、制御不能に陥ったという。
艦艇3隻とヘリが現場に向かったものの、沈没前に現場にたどり着けたのはフリゲート艦1隻のみと報告されている。海が荒れていたため、救助活動は難航したようだ。
海軍の報道官は22日、24時間体制で捜索活動を続けていると報告した。
海軍は事故調査委員会を立ち上げ、沈没に至った経緯などを調査するとしている。