◎ヤアコブ首相がタイを公式訪問するのはコロナウイルスの流行以来初めて。
2月25日、タイの首都バンコクでプラユット・チャンオチャ首相とマレーシアのイスマイル・サブリ・ヤアコブ首相が会談し、進行中のミャンマー危機などについて協議した。
ヤアコブ首相がタイを公式訪問するのはコロナウイルスの流行以来初めて。
両首脳は両国の経済を活性化する方法や国境付近で続いているイスラム教徒の抗議デモなどについても協議した。
タイ最南端の3県はマレーシアと国境を接し、イスラム教徒の暴動の中心地になってきた。マレーシアの支援は平和を取り戻す鍵になると考えられている。
両首脳は会談後の共同声明で、マレーシアが平和的解決のファシリテーターであることを再確認したと述べている。
また、タイ最南端の3県とマレーシア北部の生活を向上させるための経済開発の促進について意見交換を行ったと明らかにした。
両首脳はミャンマー危機を解決するためのASEAN(東南アジア諸国連合)計画について、「加盟国の連帯の必要性を再確認し、問題解決に向けた取り組みを加速させる」と述べた。
この計画は昨年4月のASEAN首脳会談で採択されたが、ミャンマーの軍事政権のせいで発効が遅れている。
ミャンマー軍は昨年2月にアウンサンスーチー氏と国民民主連盟(NLD)の高官を追放し、抗議デモを力でねじ伏せた。国連の専門家はミャンマーの現状を内戦状態と評価している。