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▽中銀の金融政策委員会は5対2の賛成多数で、政策金利である翌日間物レポ金利を0.25%引き下げ、1.75%に設定した。
タイの自動車工場(ロイター通信)

タイ中央銀行は4月30日、市場の予想通り2会合連続で主要政策金利を0.25%引き下げた。

中銀の金融政策委員会は5対2の賛成多数で、政策金利である翌日間物レポ金利を0.25%引き下げ、1.75%に設定した。

また中銀は貿易交渉の長期化と米国の関税が現状に近い水準にとどまることを前提に、25年GDP伸び率をプラス2.0%に引き下げた。

貿易戦争がエスカレートし、関税率がより高く設定された場合、成長率はプラス1.3%まで低下する可能性があるとしている。

タイはトランプ米政権の措置によって最も大きな打撃を受ける東南アジア諸国のひとつであり、90日間の一時停止措置が7月初めに切れると、36%の相互関税が課されることになる。

来年の成長率は中銀のベースラインシナリオでプラス1.8%、最悪のシナリオではプラス1%と予想されている。

米国はタイにとって最大の輸出市場であり、昨年の総出荷額の18.3%、549億6000万ドルを占めた。米国の貿易赤字は456億ドルとなっている。

タイ政府は相互関税を回避するため、米国産トウモロコシに対する輸入関税を引き下げる予定である。タイは年間約900万トンのトウモロコシを消費し、約400万~500万トンを輸入、米国産トウモロコシには73%の関税がかかっている。

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