◎ムーデンは7月にチョンブリ県のカオキアオ動物園で生まれ、まもなくSNSスターに就任。彼女の動画は瞬く間に拡散され、ミームが後を絶たない。
2024年10月19日/タイ、チョンブリ県のカオキアオ動物園、コビトカバのムーデン(Getty Images)

タイの強力なSNSスターである小さなコビトカバ「ムーデン(Moodeng)」が公式テーマソングをリリースし、世界デビューを果たした。

公式ソングはタイ語、英語、中国語、日本語版でリリースされ、アップテンポな楽曲に仕上がっている。

タイトルは「Moodeng Moodeng」。「MooDeng MooDeng, boing boing boing/ Mommy mommy, play with me」といったシンプルな歌詞が特徴だ。

ミュージックビデオはムーデンが跳ねたり、飼育係と遊んだり、母親と一緒に園内をウロウロするクリップで構成されている。

このキャッチーなナンバーはタイで有名な作曲家がプロデュースと作曲を手がけ、タイ最大の音楽会社のひとつであるGMMミュージックからリリースされた。

ムーデンは7月にチョンブリ県のカオキアオ動物園で生まれ、まもなくSNSスターに就任。彼女の動画は瞬く間に拡散され、ミームが後を絶たない。ムーデンはタイ語で「弾力のある豚肉」を意味する肉団子の一種である。

カオキアオ動物園は連日連夜、ムーデンの写真や動画をフェイスブックに投稿している。

ムーデンのファンクラブによると、ムーデンは「デン」、つまり跳ねるのが好きとのこと。目まぐるしく跳ねまわる姿は無数のミームとなり、ソーシャルメディアを席巻した。

タイの複数のスポーツチームや企業がムーデンの画像を使っている。

カオキアオ動物園によると、ムーデン効果により、ここ数カ月の来園者数は1日平均3000〜5000人に急増。ムーデンをモチーフにした服や寝具などのグッズが飛ぶように売れているという。

コビトカバはアフリカ西部の沼地や熱帯雨林に生息する。野生の個体数は2500頭ほどと推定され、絶滅危惧種に指定されている。昨年、世界の動物園で誕生したコビトカバはわずか12頭であった。

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