▽王氏は今月初め、タイの大手エンターテイメント会社から仕事を紹介してもらう約束でターク県に向かったが、正体不明の集団に拉致され、ミャンマーに連行された。
![](https://kagonma-info.com/wp-content/uploads/2025/02/2025年1月7日/タイ、ターク県の警察署、保護された中国人男性(中央左)と警察関係者(ロイター通信).jpg)
タイの捜査当局は14日、中国の俳優、王星(Wang Xing)氏の誘拐に関与したとされる中国人10人を本国に送還すると明らかにした。
王氏は今月初め、タイの大手エンターテイメント会社から仕事を紹介してもらう約束でターク県に向かったが、正体不明の集団に拉致され、ミャンマーに連行された。
王氏は最終的に保護されたが、多くの中国人がタイへの旅行に不安を感じるようになった。
タイ警察はこの事件後、ミャンマー国境の警備を強化。さらに、SNS上のオンライン詐欺や違法勧誘を摘発するキャンペーンを開始した。
タイとミャンマーの国境付近は犯罪組織の巣窟となっており、東南アジアの何万人もの人々がロマンス詐欺、偽の投資勧誘、違法なギャンブル計画などのオンライン詐欺に騙され、これらの詐欺を強制されたり、最悪の場合、殺害されることもある。
多くの被害者が奴隷のような扱いを受け、組織の管理下で詐欺行為に参加させられたと証言している。
タイ警察によると、10人の中国人容疑者はミャンマー東部ミャワディで活動していたグループの一員で、主に中国人のSNSユーザーを標的にしていたという。
国営テレビは警察関係者の話しとして、「中国政府はミャンマーでオンライン詐欺に関与しているとみられる中国人3700人分のデータをタイ政府と共有した」と伝えている。
タイ当局は今週、ミャンマーで保護された地震売買の被害者とされる260人を受け入れた。