タイ警察がオンライン詐欺拠点を摘発、外国人13人逮捕

当局はサムットプラカンにある賃貸住宅を捜索し、オンライン詐欺で少なくとも190万豪ドル(約1億7400万円)をだまし取ったとして、イギリス人とオーストラリア人を含む13人の外国人を逮捕した。
2025年6月16日/タイ、サムットプラカン、オンライン詐欺拠点を捜索する捜査官(AP通信)

タイ警察は17日、オンライン詐欺の拠点を家宅捜索し、13人の外国人を逮捕したと明らかにした。

それによると、当局はサムットプラカンにある賃貸住宅を捜索し、オンライン詐欺で少なくとも190万豪ドル(約1億7400万円)をだまし取ったとして、イギリス人とオーストラリア人を含む13人の外国人を逮捕したという。

国家警察は首都バンコクの記者会見で、「オーストラリア連邦警察が昨年、オーストラリア人とイギリス人が率いる詐欺グループについてタイ当局に通知し、共同捜査を開始した」と説明した。

それによると、容疑者たちはタイを拠点に、オーストラリアや他の英語圏の国々の被害者から、高利回りを約束した長期債券への投資を勧めるオンライン広告や電話を通じて資金をだまし取っていたという。

警察が公開した映像には逮捕された男たちの姿が映っていた。事務所には詐欺のマニュアルや作業フローが貼り付けられていた。

警察によると、詐欺の進み具合をまとめたホワイトボードや、オーストラリアの時間帯を表示する時計も確認されたという。

AP通信は当局者の話しとして、「逮捕された13人のうち6人がイギリス国籍、5人がオーストラリア国籍、1人がカナダ国籍、1人が南アフリカ国籍である」と報じた。

タイとミャンマーの国境付近、カンボジア、ラオスなどは犯罪組織の巣窟となっており、何十万人もの人々がロマンス詐欺、偽の投資勧誘、違法なギャンブル計画などのオンライン詐欺に騙され、これらの犯罪に加担させられたり、最悪の場合、殺害されることもある。

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