▽パキスタン政府はコメントを出していない。
パキスタン軍がアフガニスタン東部の過激派拠点を空爆し、少なくとも46人が死亡、6人が負傷した。タリバン暫定政権が25日、明らかにした。
AP通信はパキスタン政府筋の話しとして、「24日の空爆はアフガン東部パクティカ州の過激派訓練施設を解体し、テロリストを殺害するためのものだった」と伝えている。
パキスタン政府はコメントを出していない。
一方、パキスタン最大のイスラム過激派TTP(パキスタンのタリバン運動)は25日、この空爆により、女性27人と子供を含む50人が死亡したと主張した。
地元メディアは少なくとも13人が死亡し、犠牲者の数は増える可能性が高いと報じている。
パキスタン軍は25日午後、カイバル・パクトゥンクワ州南ワジリスタンで諜報活動に基づく作戦を実施し、13人の過激派戦闘員を殺害したと声明を出した。
カイバル・パクトゥンクワ州はアフガンと国境を接し、近年テロが多発。その多くにTTPが関与している。
TTPとアフガンのタリバンは別組織だが、思想は共有している。TTPは現在、アフガンの山岳地帯に潜伏しているとみられ、2022年11月に中央政府との停戦協定を一方的に打ち切った。
TTPは21日、カイバル・パクトゥンクワ州の検問所を襲撃し、陸軍兵士35人を殺害したと主張していた。政府はこの主張に関するコメントを出していない。