◎この衝突で何人かの議員が負傷した。ケガの程度はあきらかになっていない。
台湾の立法院(国会、一院制、定数113)で20日、少数与党・民進党と第1党・国民党の議員が衝突し、押し合いへし合いの大乱闘になった。
地元メディアによると、この衝突で何人かの議員が負傷したという。ケガの程度はあきらかになっていない。
国民党は他の政党と協力して3つの法案を成立させようとしている。
地元メディアによると、民進党はこの3法案が台湾の民主主義を脅かすとして、19日夜、議事堂に入るために窓枠を取り外し、議長席を占拠。椅子を積み上げてバリケードを構築したという。
20日朝、国民党の議員たちがバリケードに突撃。一部の議員が椅子の山を乗り越え、民進党ゾーンに飛び込んだ。
地元テレビ局が報じた映像には議長席近くでもみくちゃになる議員たちが映っていた。
ある議員はペットボトル飲料をぶちまけ、相手ゾーンにダイブした。
おそろいの白いウインドブレーカーを着た国民党は最終的に議長席を取り戻した。
民進党は法案の採決を阻止しようとしていた。民進党も国民党も今年1月の選挙で過半数を獲得していない。わずかに議席を増やした国民党は小政党と組んで立法院の主導権を握り、民進党の頼清徳(Lai Ching-te)総統と政権を争っている。