◎蔡氏はグアテマラからベリーズに移動し、米国を再訪する予定だ。
2023年4月1日/グアテマラ、古代マヤ文明最大の都市遺跡ティカル、ジャマテイ大統領(右)と台湾の蔡 総統(Moises Castillo/AP通信)

台湾の蔡英文(Tsai Ing-wen)総統は1日、訪問先の中米グアテマラで古代マヤ文明最大の遺跡である都市遺跡ティカル(Tikal)を見学した。

蔡氏はジャマテイ(Alejandro Giammattei)大統領と一緒に遺跡内のピラミッドなどを見学し、先住民族の歓迎を受けた。

中米のエクアドル、パナマ、コスタリカ、ニカラグア、そしてホンジュラスは台湾との外交関係を断ち切り、中国との国交を樹立した。

蔡氏はグアテマラからベリーズに移動し、米国を再訪する予定だ。

ホンジュラスは先週、台湾との国交を断絶した。

両首脳は遺跡公園の中央広場で贈り物を交換し、語り合った。

両首脳は前日の共同声明で中国を念頭に置き、団結、連帯、両国が共有する民主主義と価値観について説明した。

蔡氏はグアテマラ政府に謝意を示し、「グアテマラは同盟国でありパートナーである」と強調した。

蔡氏は今回の中米歴訪について、台湾の民主的な価値観に対するコミットメントを世界に示すチャンスと位置づけている。

2日には西部チマルテナンゴ県に台湾の寄付で建設された医療機関を視察する予定だ。その後、ベリーズに立ち寄り、最大の同盟国である米国を再訪。共和党のマッカーシー(Kevin McCarthy)下院議長と会談する。

国際研究機関「経済・平和研究所」によると、中国共産党は2005年から2020年の間に南米に1300億ドル以上を投資したという。中国とこの地域の貿易も急増し、2035年には7000億ドル以上に達すると予想されている。

台湾と公式な外交関係を結ぶ国は太平洋のツバル、マーシャル諸島、パラオ、ナウル、欧州のバチカン、中米のグアテマラ、パラグアイ、ハイチ、ベリーズ、セントビンセント・グレナディーン、セントクリストファー・ネーヴィス、セントルシア、アフリカのエスワティニの13カ国。

アフィリエイト広告
スポンサーリンク