◎9月5日、台湾の国防省は中国人民解放軍の戦闘機が台湾の防空識別圏(ADIZ)内に侵入したと発表した。
9月5日、台湾の国防省は中国人民解放軍の戦闘機が台湾の防空識別圏(ADIZ)内に侵入したと発表した。声明によると、この中には核兵器を搭載できるH-6爆撃機4機と対潜水艦爆撃機が含まれていたという。
台湾政府は1年以上前から同様の嫌がらせを繰り返し受けている。
国防省は声明の中で、「人民解放軍の戦闘機がADIZに入ったため、空軍にスクランブルをかけた」と述べた。「調査の結果、圏内に侵入した機体はJ-16戦闘機10機、Su-30戦闘機4機、核兵器を搭載できるH-6爆撃機4機と対潜水艦爆撃機であることが判明しました...」
同省によると、台湾空軍は侵入機に警告を出すために戦闘機をスクランブル発進させ、地上部隊はミサイルシステムを配備したという。
人民解放軍の戦闘機はプラタス諸島の北東地域を台湾寄りに飛行した。
中国共産党はまだ声明を発表していない。
人民解放軍は6月15日に爆撃機を含む戦闘機28機を台湾に向けて飛ばし、威嚇した。中国外務省の趙立堅 報道官は当時、「G7は意図的かつ恣意的に中国の内政に干渉している」と非難した。「国家主権、安全保障、開発の利益を保護するという中国の決意は決して揺るぎません...」
共産党指導部は台湾の主要な武器提供国であるアメリカのインド・太平洋地域の国々に対する民主的な呼びかけや動きに敏感に反応し、その都度台湾に嫌がらせを繰り返してきた。
米海軍と米沿岸警備隊は先月末に台湾海峡を航行したが、今回の威嚇の原因になったかどうかは明らかではない。
台湾の国防省は先週、中国人民解放軍は台湾の防衛を麻痺させる可能性があり、中国の脅威が高まっていると警告した。
台湾は1949年の第二次国共内戦で中国から分裂したが、共産党指導部は台湾を領土の一部と主張している。共産党の毛沢東は国民党の蒋介石率いる革命軍を打倒し中国全土を掌握したものの、台湾は分裂から70年以上自治権を守ってきた。
2016年の蔡英文 総統の就任以来、共産党は台湾を中国の省の一部と見なす主張と侵略に向けた外交的および軍事的圧力を強めている。
中国の習近平国家主席者は7月1日に開催された共産党創設100周年を祝う式典の中で、「中国は統一への揺るぎないコミットメントを維持している」と述べ、台湾征服に意欲を見せた。