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▽パキスタン議会は1974年にアフマディーを非イスラムと宣言。その結果、多くのアフマディー教徒がスンニ派の標的となってきた。
パキスタン、東部パンジャブ州サルゴダ、警察官(Getty Images)

パキスタン東部パンジャブ州サルゴダでイスラム教少数宗派アフマディーの男性医師が何者かに殺害された。警察が19日、明らかにした。

それによると、この医師は16日、サルゴダ市内にある勤務先の私立病院で何者かに射殺されたという。容疑者は現場から逃走した。

パキスタン議会は1974年にアフマディーを非イスラムと宣言。その結果、多くのアフマディー教徒がスンニ派の標的となってきた。

スンニ派の過激派はアフマディーを異端とみなし、教徒の家や礼拝所を定期的に攻撃している。

地元メディアによると、男性医師の殺害を主張する団体や個人は確認されていない。

急進的なイスラム主義政党である「パキスタン・ラバイク運動(TLP)」の支持者はアフマディーが神を冒涜したとして、数多くの攻撃を実行してきた。

イスラム国家で予言者ムハンマドや聖典コーランを冒とくすることは死罪に当たる。パキスタンの刑法も冒とく罪の最高刑を死刑としているが、実際に冒とく罪で死刑が執行されたことはない。

TLPは神を侮辱したという噂や疑惑だけで対象者を殺害することがある。

サルゴダ警察の報道官は声明で、「医師殺害の動機は依然として不明である」と述べた。

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