パキスタン自動車爆弾テロ、兵士14人死亡、過激派が犯行声明
警察によると、攻撃には800キログラムの爆発物が使用され、周辺の建物も大きな被害を受けたという。
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パキスタン北西部カイバル・パクトゥンクワ州で発生した自爆テロについて、地元当局は29日、これまでに陸軍兵士14人の死亡を確認し、民間人を含む少なくとも25人が負傷したと明らかにした。
このテロは同州の北ワジリスタン地区で28日の正午頃に発生。爆弾を積んだ車が軍の車列に突っ込んだ。
警察によると、攻撃には800キログラムの爆発物が使用され、周辺の建物も大きな被害を受けたという。
この地域には当時、部隊の移動を容易にするため、外出禁止令が発令されていた。
負傷者のうち10人が民間人であった。
地元メディアによると、同国最大の武装勢力TTP(パキスタンのタリバン運動)とつながりのある派閥のひとつが犯行声明を出したという。
アフガニスタンと国境を接するカイバル・パクトゥンクワ州では近年テロが多発。その多くにTTPが関与している。
TTPとアフガンのタリバンは別組織だが、思想は共有している。TTPは現在、アフガンの山岳地帯に潜伏しているとみられ、2022年11月に中央政府との停戦協定を一方的に打ち切った。
パキスタン当局は28日、証拠を示さず、このテロをインドの仕業と非難した。