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▽事件は州都クエッタ郊外で16日に発生。IED(即席爆発装置)とみられる爆発物が爆発し、治安部隊を乗せたバスと別のバスが大破した。
2025年3月16日/パキスタン、南西部バルチスタン州クエッタ郊外、爆弾攻撃を受けたバス(AP通信)

パキスタン南西部バルチスタン州で発生した爆弾テロについて、軍は17日、警察官5人と民間人2人の死亡を確認したと明らかにした。

事件は州都クエッタ郊外で16日に発生。IED(即席爆発装置)とみられる爆発物が爆発し、治安部隊を乗せたバスと別のバスが大破した。

地元警察は16日の声明で、「5人が死亡、10人が市内の病院に緊急搬送され、うち数人が意識不明の重体」と述べていた。

事件後、反政府勢力「バルチスタン解放軍(BLA)」が犯行声明を出した。

軍によると、BLAは爆弾が爆発した後、治安部隊のバスに向けて銃を乱射し、逃走したという。

軍は声明で、「この地域の対テロ作戦は継続中であり、卑劣なテロリストは裁かれることになる」と述べた。

バルチスタン州政府は17日、別の声明で、「バス襲撃後、治安部隊がテロリストを追撃し、襲撃者のうち4人を無力化した」と明らかにした。

バルチスタン州では先週、BLAによる列車襲撃事件が発生。BLAは乗客約400人を人質にとり、治安部隊が掃討作戦を決行、BLAの戦闘員33人を殺害した。

陸軍はこの作戦で兵士、鉄道職員、民間人計31人の死亡を確認したと報告している。

バルチスタン州では四半世紀ほど前から政府と分離主義勢力による紛争が続いており、BLAなどの反乱軍は州の資源を分配するよう中央政府に要求。その後、独立を求めて反乱を起こした。

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