パキスタン北西部で自爆テロ、兵士8人死亡、25人負傷
犯行声明を出した組織は確認されていない。
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パキスタン北西部カイバル・パクトゥンクワ州で自爆テロで発生し、少なくとも8人の兵士が死亡、民間人を含む25人が負傷した。地元当局が28日、明らかにした。
それによると、テロは同州北ワジリスタン地区で正午頃に発生。爆弾を積んだ車が軍の車列に突っ込んだと伝えられている。
この地域には当時、部隊の移動を容易にするため、外出禁止令が発令されていた。
AP通信は当局者の話しとして、「兵士15人と子供を含む民間人10人が負傷し、何人かは重傷である」と報じた。
ソーシャルメディアで共有された動画には黒焦げになった装甲車の近くに座る子供の姿が映っていた。
犯行声明を出した組織は確認されていない。
アフガニスタンと国境を接するカイバル・パクトゥンクワ州と南西部バルチスタン州では近年テロが多発。その多くに同国最大の武装勢力TTP(パキスタンのタリバン運動)と反政府勢力「バルチスタン解放軍(BLA)」が関与している。
TTPとアフガニスタンのタリバンは別組織だが、思想は共有している。TTPは現在、アフガンの山岳地帯に潜伏しているとみられ、2022年11月に中央政府との停戦協定を一方的に打ち切った。