スポンサーリンク
▽爆弾を積んだ自動車がスクールバスのすぐ近くで爆発した。
パキスタン、南西部バルチスタン州、アフガニスタン国境近くの集落(Getty Images/AFP通信)

パキスタン南西部バルチスタン州で自爆テロが発生し、少なくとも4人の児童が死亡、38人が負傷した。陸軍が21日、明らかにした。

それによると、現場は州都クエッタ近郊の地区。爆弾を積んだ自動車がスクールバスのすぐ近くで爆発した。

犯行声明を出した組織は確認されていないが、反政府勢力「バルチスタン解放軍(BLA)」に疑惑の目が向けられている。

それ以上の詳細は明らかになっていない。

シャリフ(Shehbaz Sharif)首相はX(旧ツイッター)への投稿でこの攻撃を非難し、犠牲者と遺族に哀悼の意を表した。

内務省もこのテロを糾弾し、犯人を慈悲に値しない野獣と呼んだ。

バルチスタン州では四半世紀ほど前から政府と分離主義勢力による紛争が続いており、BLAなどの反乱軍は州の資源を分配するよう中央政府に要求。その後、独立を求めて反乱を起こした。

BLAは同国最大の武装勢力TTP(パキスタンのタリバン運動)に匹敵する規模に成長し、安全保障を脅かす大きな脅威となっている。

アフガンと国境を接するバルチスタン州と北西部カイバル・パクトゥンクワ州では近年テロが多発。その多くにBLAとTTPが関与している。

バルチスタン州で3月に発生した列車襲撃事件では陸軍兵士を中心に33人が死亡。BLAは乗客など、214人の人質を処刑したと主張している。

アフィリエイト広告
スポンサーリンク