結婚式場で自爆テロ、7人死亡、25人負傷 パキスタン
攻撃は同州デライスマイルカーンの住宅地で23日夜に発生。私邸で行われた結婚式の最中に爆発が起きた。
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パキスタン北西部カイバル・パクトゥンクワ州で23日、結婚式場を狙った自爆テロが発生し、少なくとも7人が死亡、25人が負傷した。地元警察が明らかにした。攻撃は同州デライスマイルカーンの住宅地で23日夜に発生。私邸で行われた結婚式の最中に爆発が起きた。地元メディアによると、爆発物を身に着けた人物が会場に侵入し、自爆したという。
爆発があったのは親政府系の地域指導者の私邸で、自治体の関係者も多数参列していたと伝えられている。地元警察の署長は記者会見で、「襲撃者は手製の爆発物を身に着けて結婚式の会場に侵入したとみられ、現場には多数の出席者がいた」と語った。
警察によると、犯行声明を出した組織は確認されていない。
この地域では長年にわたり過激派による暴力が繰り返されてきた。特に同国最大のイスラム過激派TTP(パキスタンのタリバン運動)は近年活動を活発化させ、治安部隊や民間人を標的とするテロ攻撃を多数実行している。TTPはアフガニスタンのタリバンと同盟関係にあり、2021年のアフガン政府崩壊後、パキスタンでの作戦を強化していると分析されている。
パキスタン政府はTTPを含む過激派への軍事作戦を断続的に展開しているが、一般市民が狙われる事件が後を絶たない。デライスマイルカーンを含む北西部の治安は依然として脆弱であり、結婚式や市場、モスクなど人が集まる場所が攻撃対象になる事件が多発している。こうした状況は国内外からの批判を招き、市民の不安も高まっている。
救助隊やボランティアは負傷者を近隣の病院に運び込むなど対応に追われている。地元住民の1人はAP通信の取材に対し、「突然の爆発に恐怖を感じた」と述べ、出席者の多くが混乱の中で逃げ惑ったと説明した。
国際社会や人権団体は今回の攻撃に懸念を表明し、パキスタン政府に対して市民保護と暴力の根絶に向けた具体的な対策を求める声明が出されている。これに対し、パキスタン当局はテロ対策を強化し、関係する過激派組織の壊滅を目指す姿勢を改めて強調した。
今回のテロは地域に暮らす一般市民が日常生活を送る場で発生したテロ攻撃として大きな衝撃を与えており、今後の治安の行方が注目される。
