◎野党、活動家、人権団体は昨年から複数の疑惑に関与したと報じられていたランブクウェラ容疑者を解任するよう政府与党に圧力をかけていた。
スリランカ、首都コロンボの議会議事堂近く(Rafiq Maqbool/AP通信)

スリランカの閣僚が経済危機の最中に偽造医薬品を購入したとされるスキャンダルで逮捕、更迭された。同政府が6日、明らかにした。

それによると、ランブクウェラ(Keheliya Rambukwella)環境相は感染症やがんと闘うために使用される静注用免疫グロブリン製剤の偽造品の調達に関与した疑いで2日に逮捕されたという。

首都コロンボの地方裁判所は2月15日までランブクウェラ容疑者を勾留するよう命じた。

野党、活動家、人権団体は昨年から複数の疑惑に関与したと報じられていたランブクウェラ容疑者を解任するよう政府与党に圧力をかけていた。

報道によると、厚生労働省の高官5人と偽造薬の供給に関与したとされる業者も逮捕されたという。

ランブクウェラ容疑者は経済危機を口実に医薬品を購入する際、通常の入札手続きを回避し、特定の業者を優遇したと非難されている。

ランブクウェラ容疑者は昨年10月まで保健相を務めていたが、解任され環境相に就任した。

野党は9月、必要不可欠な医薬品や器具を十分に確保できなかったとしてランブクウェラ容疑者の不信任決議案を国会に提出。与党はこれを否決していた。

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