◎スリランカは昨年、返済期限を迎える対外債務約70億ドルの返済を停止し、デフォルトに陥った。
スリランカのウィクラマシンハ(Ranil Wickremesinghe)大統領は6日、2028年まで債務返済を猶予するよう求めていると明らかにした。
ウィクラマシンハ氏は国会演説で、「政府は現在、金融機関に対し、債務の返済期間を2028年初頭から2042年までとする計画を受け入れるよう求めている」と述べた。
スリランカは昨年、返済期限を迎える対外債務約70億ドルの返済を停止し、デフォルトに陥った。負債総額は830億ドル超。そのうち415億ドルが対外債務、421億ドルが国内債務であった。
ウィクラマシンハ氏は「2023~27年まで債務返済を免れることができると確信している」と述べたが、金融機関および債権者との交渉の詳細は明らかにしなかった。
スリランカは2022年に毎年約60億ドルの対外債務を返済しなければならない状態に陥った。これはGDPの約10%に相当する。
政府は交渉による債務再編を通じて、これをGDPの4.5%まで削減する計画だ。
スリランカは現在、国際通貨基金(IMF)から4年間の救済プログラムを受けており、年2回の審査を経て、29億ドルの融資を受ける予定である。
インド、日本、中国などの主要債権国が債務免除を約束している。