◎労組は会社側に欠員の補充、賃上げ、その他管理上の問題を解決するよう求めている。
スリランカ、首都コロンボの駅(Getty Images)

スリランカ鉄道(国鉄)の労働組合が10日、全国一斉ストに踏み切り、首都コロンボと各都市を結ぶ路線などが軒並み運休となった。

報道によると、労組は数時間前に会社側にストを通知したという。

これにより、多くの路線が運休となり、数十万人が影響を受けた。

労組は会社側に欠員の補充、賃上げ、その他管理上の問題を解決するよう求めている。

地元メディアによると、コロンボと周辺の都市を結ぶ路線は軒並み運休となり、ストを知らなかった多くの利用客が駅に押し寄せ、大混雑になったという。

運行を継続できた一部の路線には乗客が殺到。列車の側面にぶら下がったり、天井に乗る人もいた。

コロンボの小売店に勤めているという女性はAP通信の取材に対し、「職場に通勤できないと伝えたら、今日は休んでいいと言われた」と語った。

報道によると、コロンボと各都市を結ぶバスも混雑しているようだ。

大統領府の報道官は突然のストに不満を表明。「労組が提起した問題を解決すべく、話し合いの場を設けようとした矢先に、突然ストを通知された」と述べた。

昨年9月に行われたストの際には、混雑した列車に乗った乗客2人が死亡。1人は頭部を高架橋にぶつけ、もう1人は走行中に転落した。

スリランカの鉄道インフラは整備が行き届いておらず、安全対策も標準以下である。

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