◎コロナウイルスの新しい治療法を宣伝したシャーマンのエリヤンサ・ホワイト氏がコロナウイルスに感染し、死亡した。
2021年8月11日/スリランカ、首都コロンボの遺体安置所(Eranga Jayawardena/AP通信)

スリランカの地元メディアによると、コロナウイルスの新しい治療法を宣伝したシャーマンのエリヤンサ・ホワイト氏がコロナウイルスに感染し、死亡したという。

ホワイト氏は政治家やスポーツ選手にスピリチュアル治療を施し、怪我や病気を癒したと信じられている。ホワイト氏は以前、「夢の中でコロナの治療法を見た」と述べていた。

ホワイト氏は霊能力や超能力などの特殊能力を持つスピリチュアルヒーラーと信じられており、スリランカと隣国インドで発生した致命的なパンデミックを終結させることができると主張していた。

地元メディアによると、ホワイト氏は今月初めにコロナに感染し、私立病院で治療を受けていたが、その後症状が悪化したという。

スリランカの元保健相であるパヴィトゥラ・ワニアラッチ氏はホワイト氏の「魔法のポーション」を公の場で承認したが、その後コロナに感染し、集中治療室で2週間過ごした。

ホワイト氏はインドのクリケット選手を癒したことで注目を集めたが、国の医療当局は同氏の治療法と魔法のポーションを却下している。

クリケットの神様と評されているインドのサチン・テンドルカール氏は2010年、ホワイト氏が膝を怪我を治してくれたと述べ、感謝した。ホワイト氏の治療法に注目が集まったのはこの頃からと伝えられている。

マヒンダ・ラージャパクサ首相はホワイト氏に哀悼の意を表した。「彼の遺産は生き続けるでしょう。彼は多くの患者を癒してきました...」

地元メディアによると、ホワイト氏の遺体はコロナ規則に基づき、21日に火葬されたという。

スリランカは昨年、コロナの感染拡大を抑えることに成功したが、デルタ株の登場で事態は一変し、8月末頃の新規陽性者数は連日4,000件以上を記録した。累計感染者数は9月23日時点で約51万件、死亡者は約12,000人。

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