◎バルチスタン州ではこの20年、分離主義勢力による政府への攻撃が続いている。
パキスタン当局は10日、南西部バルチスタン州のパン屋で爆弾が爆発し、少なくとも1人が死亡、子供と女性を含む6人が負傷したと発表した。
州警察によると、現場はアワラン地区のバザール内にあるパン屋。「バルチスタン解放軍(BLA)」と連携するテロリストがカウンターの下に爆弾を仕掛け、遠隔操作で爆破したという。
死傷者の身元と容体は明らかにされていない。
報道によると、犯行声明は出ていないようだ。
一部の地元メディアは情報筋の話を引用し、「BLAへの入隊を希望する少年兵が爆弾を設置した」と報じているが、詳細は不明。
BLAはバルチスタン州の分離独立を目指すテロ組織で、公共施設や小売店を標的にすることもある。
州警察は声明の中で「テロリストの行方を追っている」と述べているが、それ以上の詳細は明らかにしなかった。
バルチスタン州ではこの20年、BLAを含む多くの分離主義勢力による政府への攻撃が続いている。これらの組織は同州の独立を目指している。
AP通信によると、BLAの報道官は取材に応じなかったという。