▽全羅南道警察は2日朝、済州航空、務安国際空港および地方空港局の事務所を家宅捜索した。
2024年12月30日/韓国の務安国際空港、滑走路を逸脱・炎上した済州航空7C2216便(AP通信)

韓国の警察当局が2日、務安国際空港で発生した旅客機事故に関連して済州航空の事務所などを家宅捜索した。

現地メディアによると、全羅南道警察は2日朝、済州航空、務安国際空港および地方空港局の事務所を家宅捜索したという。

事故は12月29日に発生。済州航空7C2216便(バンコクー務安)が滑走路を外れてコンクリート壁に激突・炎上。乗客乗員181人のうち179人の死亡が確認された。機種はボーイング737-800型機。

事故調査委員会がフライトデータレコーダー(FDR)とコックピットボイスレコーダー(CVR)を解析中。同機は不時着する直前、管制塔にバードストライク(鳥の衝突)の可能性があると報告していた。

FDRは一部損傷しているとして、米国に送られる予定だ。米国家運輸安全委員会(NTSB)とボーイング社が調査に参加している。

当局は航空各社に対し、ボーイング737-800型機の全機検査を命じた。

大統領府は2日、「この検査でボーイング737自体に何らかの問題があることが判明した場合、直ちに必要な措置を講じる」と述べた。

また大統領府は「国民はこの機種の運航を懸念しており、運輸省と関連機関は航空各社がこの機種をどのようにメンテナンスしているか、教育や訓練はどのように行っているかなど、徹底的な検査を行う」と強調した。

7C2216便は管制塔にバードストライクの可能性があると報告してから約1分後、救難信号を出し、管制塔が着陸を許可。この時、何らかの不具合によって車輪が降りず、同機は胴体着陸を試み、滑走路を逸脱、コンクリート壁に激突した。

務安国際空港では1日、この事故の追悼式が行われ、多くの遺族が参列した。

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