2024年12月8日/韓国、首都ソウル、ユン大統領の弾劾を求めるデモ(AP通信)

韓国・ソウルの裁判所が31日、尹錫悦(Yoon Suk-yeol)大統領の逮捕状を発行した。

合同捜査本部は先日、ユン氏が出頭要請を3度無視したとして、裁判所に内乱罪と権力乱用の容疑で逮捕状を請求していた。

ソウル地裁はこれを承認、逮捕状を発布した。

韓国KBSによると、現職大統領の逮捕状が発行されたのは同国史上初。

ユン氏は12月3日、野党が来年度予算案に合意せず、国政を混乱させているなどとして、非常戒厳(戒厳令)を宣布。紆余曲折の末、戒厳令は6時間余りで解除となった。

国会(一院制、定数300)は14日、ユン氏の弾劾訴追案を可決。ユン氏の職務は停止され、舞台は憲法裁判所に移った。

憲法裁は現在、ユン氏の罷免が妥当かどうか審議している。

当局がいつユン氏の身柄を拘束するかは分かっていない。

大統領府の警備隊はこれまでにも、大統領府や官邸内で捜査当局が捜索令状を執行するのを妨害している。

聯合ニュースは関係筋の話しとして、「当局は大統領警護隊と調整を図るとみられるため、ユン氏がすぐに逮捕される可能性は低い」と伝えている。

ユン氏は弁護士は声明、「拘束・捜索令状は違法・無効である」と主張。合同捜査本部に大統領を拘束する権限はないと述べた。

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