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韓国IT大手カカオの創業者に無罪判決、株価操作疑惑

ソウル南部地方検察庁は資本市場法違反の罪でキム氏に懲役15年と罰金5億ウォン(約5300万円)を求刑していた。
韓国カカオのロゴ(Getty Images)

韓国・ソウルの裁判所は21日、IT大手カカオの創業者であるキム・ボムス(Kim Beom-su)被告に対し、無罪を言い渡した。

キム氏は2023年、競合他社であるハイブ(HYBE)による買収を妨害するため、SMエンターテインメントの株価操作に関与した疑いが持たれている。

ソウル南部地方検察庁は資本市場法違反の罪でキム氏に懲役15年と罰金5億ウォン(約5300万円)を求刑していた。

この判決後、カカオの株価は5.1%上昇した。

キム氏は2024年10月に保釈されていた。

現地メディアによると、キム氏は弁護団に謝意を示し、「今回の判決が、株価操作や市場操作の疑惑という影から、カカオが少しでも抜け出すきっかけになれば」と述べたという。

キム氏は2010年にメッセージアプリ「カカオトーク」を立ち上げ、資産価値86兆ウォン(約9.1兆円)に達するカカオグループをゼロから築き上げた人物として、韓国デジタル業界の先駆者として評価されている。

カカオは韓国最大のメッセージングアプリ。カカオトークを中心に、決済(カカオペイ)、配車(カカオT)、音楽(Melon)、ウェブトゥーン(Kakao Webtoon)など多様なサービスを展開している。

韓国国内で非常に高いシェアを持ち、日常生活に密着した生活型プラットフォームとして機能している。近年はコンテンツ事業や海外展開にも力を入れている。

検察はこの判決についてコメントしていない。

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