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▽高位公職者犯罪捜査庁は3日午後、ユン氏の拘束令状執行を中止したと発表した。聯合ニュースや韓国KBSが速報で報じている。
2025年1月2日/韓国、首都ソウルの大統領公邸近く、ユン大統領を支持する人々(AP通信)

韓国の合同捜査本部と大統領警護庁が首都ソウルの大統領公邸でにらみ合いになっている。現地メディアが3日午後に報じた。

政府高官などの捜査を担う高位公職者犯罪捜査庁の捜査官ら数十人は3日早朝、大統領公邸に到着し、尹錫悦(Yoon Suk-yeol)大統領の身柄を引き渡すよう警護庁に要請した。

警護庁はユン氏の引き渡しに応じないとみられる。

合同捜査本部は先月末、ユン氏が出頭要請を3度無視したとして、裁判所に内乱罪と権力乱用の容疑で拘束令状を請求。裁判所はこれを承認した。

令状の期限は1月6日まで。それまでに逮捕できなければ失効する。

聯合ニュースは警察筋の話しを引用し、「大統領警護庁の長官は安全区域の制限を理由に捜査当局の公邸立ち入りを阻止した」と伝えている。

韓国KBSは「高位公職者犯罪捜査庁の捜査官らは第1、第2の障壁を越えた後、公邸前で警護庁の職員とにらみ合いになっている」と報じた。

韓国は昨年12月3日の戒厳令発布以来、混乱状態に陥っている。

SNSでは様々な偽情報が拡散。最大政党「共に民主党」を北朝鮮のスパイと呼ぶ投稿が数万のいいねを獲得した。

ある保守系ユーザーはユン氏が失職すれば、韓国は北朝鮮に併合され、金正恩(Kim Jong Un)南北統一大統領が誕生すると主張している。

リベラル派は保守が偽情報を拡散していると非難。ユン氏を「売国奴」「ゴミくず野郎」などと呼んでいる。

共に民主党の議員団は3日、大統領警護庁にユン氏の身柄を引き渡すよう要請した。

また議員団は「大統領警護庁でまじめに働く公務員をユン氏の犯罪に加担させてはならない」と主張した。

公邸前には数千人の支持者が集まり、韓国国旗と星条旗を掲げてユン氏を応援している。韓国KBSはユン氏が逮捕された場合、支持者と警察が衝突する恐れがあると報じた。

ユン氏は1日、支持者たちに新年のメッセージを送り、「皆さんと一緒にこの国を守るために最後まで戦う」と誓った。

高位公職者犯罪捜査庁は3日午後、ユン氏の拘束令状執行を中止したと発表した。聯合ニュースや韓国KBSが速報で報じている。

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