▽サムスン電子を含む多くの韓国企業が政治的リスクや競争激化とともに中国での製造コストが上昇したため、何年も前からベトナムでの存在感を高めてきた。
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韓国とベトナム政府は16日、トランプ米政権による関税圧力が高まる中、二国間貿易を強化することで合意した。
ベトナム外務省は声明で、「両国は2030年までに二国間貿易を1500億ドルまで引き上げ、よりバランスの取れた、持続可能な貿易体制を構築するために緊密に協力することで合意した」と述べた。
サムスン電子を含む多くの韓国企業が政治的リスクや競争激化とともに中国での製造コストが上昇したため、何年も前からベトナムでの存在感を高めてきた。
サムスンは世界で販売される携帯電話の60%以上をベトナムで生産している。
ベトナムはトランプ米政権による相互関税で46%の税率に直面。サムスンはその多くをベトナムから米国に輸出しているため、厳しい選択を迫られている。
韓国のチョ・テヨル(Cho Tae-yul)外交部長官は15日、ベトナムのブイ・タイン・ソン(Bui Thanh Son)外相と会談した。
今週初めには韓国の貿易相もベトナムを訪問し、迫り来るトランプ関税への対応について協議した。
ベトナム外務省は16日の声明で、「政府はインフラ、エレクトロニクス、半導体、再生可能エネルギーを優先分野として、韓国企業がベトナムで事業を拡大することを奨励している」と述べた。
また同省は「両国は国際問題や地域問題の解決に向け、緊密な連携と支援を継続することで一致した」と述べた。
トランプ政権の90日間の猶予が失効すると、ベトナムからの輸入品には46%、韓国には25%の関税がかけられる。