韓国、通商代表団を米国に派遣へ、6月22~27日まで

トランプ政権による90日間の猶予期間が7月9日に失効すると、韓国の輸入品には25%の相互関税が課されることになる。
韓国のイ・ジェミョン大統領(ロイター通信)

韓国産業通商資源部は21日、代表団が6月22日から27日まで米国を訪問すると発表した。

ロイター通信は当局者の話しとして、この訪問中、グリア(Jamieson Greer)通商代表部代表との協議や、第3回二国間技術協議が行われる予定であると報じた。

それ以上の詳細は明らかにされていない。

トランプ(Donald Trump)米大統領は今月初め、鉄鋼とアルミニウムの輸入関税を25%から50%に引き上げる大統領令に署名。韓国を含む世界の鉄鋼メーカーへの圧力を強め、貿易戦争を激化させた。

トランプ政権による90日間の猶予期間が7月9日に失効すると、韓国の輸入品には25%の相互関税が課されることになる。

今月就任したイ・ジェミョン(Lee Jae-myung)大統領はそれまでに米国との協議を進める必要がある。

イ・ジェミョン氏とトランプ氏の首脳会談はまだ行われていない。

専門家は今回の代表団派遣について、「新政権はまだ主要閣僚を任命していないため、今回の交渉は防衛費の分担や為替レートなどの主要問題を除き、通商部が対応できる分野に焦点を当てたものになる可能性が高い」と指摘している。

韓国は前大統領による戒厳令とトランプ氏の関税措置に直面。25年第1四半期(1~3月)に予想外の経済縮小に見舞われた。

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