韓国当局、カンボジアから送還された58人の逮捕状請求、オンライン詐欺
64人は18日、チャーター便でカンボジアから帰国・逮捕された。
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韓国の捜査当局は20日、オンライン詐欺に関与したとしてカンボジアから送還された64人について、58人の逮捕状を請求したと明らかにした。
韓国ではカンボジアのオンライン詐欺拠点で8月に韓国人学生が暴行を受け死亡したことに対する批判が高まっている。
この学生は中国系とされるグループに詐欺を強要され、暴行を受けたとみられる。
64人は18日、チャーター便でカンボジアから帰国・逮捕された。
当局によると、64人の大半が詐欺センター摘発の際に拘束された。当局は、彼らが自発的に組織に加わったのか、それとも虚偽の求人広告に騙されて強制的に働かされたのかを明らかにしようとしている。
検察は警察の要請を受け、64人のうち58人に対する逮捕状の発付を地方裁判所に請求。警察は別の声明で、「58人は国内の同胞を標的としたロマンス詐欺、虚偽の投資勧誘、フィッシングなどのオンライン詐欺活動に関与した疑いがある」と説明した。
裁判所は今後数日中に逮捕の可否を判断する見通しだ。
警察庁は5人が釈放されたと説明したが、捜査継続中として釈放理由を明らかにしなかった。
聯合ニュースは当局者の話しとして、「64人のうち4人が、カンボジアの詐欺センターで暴行を受けたと供述している」と伝えている。
韓国当局はカンボジアの詐欺センターで働く約20万人の労働者の中に約1000人の韓国人が含まれているとみて、カンボジア当局と連携して捜査に当たっている。
近年、東南アジア地域に拠点を置く詐欺グループやオンライン犯罪グループの急増が国際社会に深刻な影響を与えている。
特殊詐欺や投資詐欺、ロマンス詐欺など、個人関係を利用した手口は、もはや一国の枠を超えて国境をまたいで展開されている。
加えて、カジノや経済特区を隠れ蓑とした大規模組織犯罪、SNSや暗号資産を媒介とした資金洗浄が横行し、国際的な対策が急務となっている。
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