◎首都ソウルでは弾劾を求める人々と反対派が集まり、大騒ぎとなった。
韓国の最大会派「共に民主党」は7日、尹錫悦(Yoon Suk-yeol)大統領の弾劾決議案が廃案となったことを受け、再度弾劾を求め、国会に決議案を提出すると明らかにした。
ユン氏の政党「国民の力」が6日午後の採決を棄権したため、弾劾に必要な3分の2以上の賛成は集まらず、廃案となった。
議場に残った国民の力の議員はわずか3人で、その他105人は採決に参加しなかった。
野党議員たちは国民の力を非難し、11日に決議案を再提出すると主張している。
野党は6日午後、国民の力の議員が戻ってくると期待し、数時間議場で待っていた。
首都ソウルでは弾劾を求める人々と反対派が集まり、大騒ぎとなった。
韓国KBSによると、国会周辺にはユン氏の弾劾を求める市民が数千人集まり、夜遅くまでシュプレヒコールを上げたという。
弾劾に反対する市民はソウル市内の2カ所に集まった。これらの集会で暴力は確認されず、負傷者の情報もない。
ユン氏は採決に先立ち、テレビ演説で国民に謝罪した。
ユン氏は3日の戒厳令について、「抑うつ状態」から出たものであるとし、不安と迷惑をかけたことを心から謝罪し、二度と戒厳令を発令しないと約束した。
SNSには両党に関する誹謗中傷が数えきれないほど寄せられている。
共に民主党の支持者たちは「政権を奪取する時が来た」「ユンを殺そう」などと投稿。国民の力の支持者たちは「韓国が中国と北朝鮮の奴隷になる日が近づいている」「北朝鮮の核ミサイルで共に民主党の事務所を消毒して」などと主張した。