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▽警護庁は最後までユン氏の引き渡しに応じず、捜査本部は3日午後に拘束を諦めた。
2025年1月3日/韓国、首都ソウルの大統領公邸近く、ユン大統領の支持者たち(AP通信)

韓国の合同捜査本部が尹錫悦(Yoon Suk-yeol)大統領の拘束を諦め、大統領公邸から撤退したことについて、地元メディアは4日、「現職大統領の拘束は事実上不可能であることが明らかになった」と報じた。

政府高官などの捜査を担う高位公職者犯罪捜査庁の捜査官ら数十人は3日早朝、大統領公邸に到着し、ユン氏の身柄を引き渡すよう警護庁に要請した。

聯合ニュースによると、高位公職者犯罪捜査庁の捜査官が警護庁の職員につかみかかるなど、現場は緊迫した空気に包まれていたという。

警護庁は最後までユン氏の引き渡しに応じず、捜査本部は3日午後に拘束を諦めた。

合同捜査本部は先月末、ユン氏が出頭要請を3度無視したとして、裁判所に内乱罪と権力乱用の容疑で拘束令状を請求。裁判所はこれを承認した。

令状の期限は1月6日まで。それまでに拘束できなければ失効する。

高位公職者犯罪捜査庁は3日の声明で、「警護庁が大統領公邸への立ち入りを妨害したため、安全上の懸念から捜査官を撤退させた」と発表した。

また同庁は警護隊と捜査員が何度も衝突したと主張。ユン氏に対し、自主的に出頭するよう要請した。

さらに同庁は「大統領警護庁がユン氏を守っている限り、拘束することは不可能である」と述べた。

韓国KBSは捜査関係者の話しとして、「大統領代行のチェ・サンモク(Choi Sang-mok)副首相兼企画財政相に対し、拘束令状の執行に従うよう大統領警護庁に指示するよう強く要求する」と報じた。

国会は弾劾訴追によりユン氏の権限を停止しているが、ユン氏が大統領であることに変わりはない。

大統領公邸周辺では4日朝から多くの支持者が集まり、ユン氏に声援を送った。

警察庁は4日、大統領警護室長と副室長を公務執行妨害の疑いで捜査すると発表した。

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