韓国大統領候補の李在明氏「北朝鮮とのホットライン復活させる」

イ氏は野党「共に民主党」の党首であり、世論調査で保守系候補をリードしている。
韓国、大統領選に立候補している共に民主党のイ・ジェミョン氏(Getty Images)

韓国大統領選の最有力候補であるイ・ジェミョン(Lee Jae-myung)氏は26日、自身が当選した場合、北朝鮮とのホットライン(直通電話)回復を追求すると表明した。

南北は過去にホットラインを利用して連絡を取り合っていたが、関係が急激に悪化する中、北は23年末、「南北は敵対的な2つの国家」との立場を公式に宣言し、統一や民族の概念を放棄、京義線および東海線の南北連結道路を爆破した。

イ氏はフェイスブックへの投稿で中国との関係にも言及。「前政権下で最悪の状態に達した中国との関係を安定的に管理する」と述べた。

またイ氏は米韓関係を包括的な戦略同盟に発展させ、韓国、米国、日本の協力を強化しながら、日本に関する過去の歴史問題や領土問題に対応すると誓った。

イ氏の提案は米国との同盟関係を強化し、日本と敵対し、北との対話の扉を開いておくという文在寅(Moon Jae-in)元大統領の政策と共通点が多いように見える。

聯合ニュースは専門家の話しとして、「イ氏は戦争より対話を支持する穏健な有権者にアピールするために政策の方向性を変えた」と報じた。「イ氏の提案は北の深刻な核の脅威に対処するものではなく、孤立した北と再び関わりを持とうとしているだけです...」

イ氏は野党「共に民主党」の党首であり、世論調査で保守系候補をリードしている。韓国ギャラップが先週公表した世論調査ではイ氏が45%、与党のキム・ムンス(Kim Moon-soo)氏が36%であった。

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