▽空軍のKF16戦闘機2機は6日、米韓合同実弾演習中に8発の500ポンドMk82爆弾を投下。演習場外に着弾し、複数の建物や車両が被害を受けた。
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韓国空軍の戦闘機が北部・抱川(ポチョン)の民間地域に誤って8発の爆弾を投下した事故について、国防省は7日、負傷者の数が29人に達したと明らかにした。
抱川はソウルの北東約40キロに位置し、北朝鮮国境に近い。
空軍のKF16戦闘機2機は6日、米韓合同実弾演習中に8発の500ポンドMk82爆弾を投下。演習場外に着弾し、複数の建物や車両が被害を受けた。
国防省によると、この爆発により、民間人15人と兵士14人が負傷したという。
国防省の報道官は記者会見で、「負傷者のうち9人は現在も入院中で、2人は重傷である」と語った。
また報道官は「爆音で鼓膜を痛めた人や偏頭痛などの症状を訴えている人もいる」と明らかにした。
空軍は負傷者に謝罪し、原因を究明すると強調した。
空軍によると、戦闘機のパイロットが誤った座標を入力し、その結果、演習場外の民地に爆弾が落ちたとされる。2機の戦闘機はそれぞれ4発の爆弾を投下し、そのすべてが爆発したという。
地元メディアは爆弾が爆発する瞬間をとらえた防犯カメラの映像を報じている。
当局は原因を究明するまで実弾演習を中断するとしているが、10日から予定されている米韓合同軍事演習「フリーダムシールド(自由の盾、Freedom Shield)」には影響しないとしている。
首都ソウルの国防省近くでは数十人の活動家と被害を受けた町の住民が集会を開き、軍事演習の即時中止を呼びかけた。