▽この事故は金海国際空港で1月28日に発生。離陸準備をしていた香港行きのエアプサンから出火し、乗客乗員176人が避難した。
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韓国運輸省は14日、釜山近郊の金海国際空港で1月28日に発生した旅客機火災について、機内に持ち込まれたバッテリーパックから出火した可能性があると発表した。
この事故は金海国際空港で1月28日に発生。離陸準備をしていた香港行きのエアプサンから出火し、乗客乗員176人が避難した。機種はエアバス321型、ケガをした人はいなかった。
運輸省は事故調査委員会の中間調査結果を引用し、「最初に煙が確認された場所から焼け焦げたバッテリーパックが見つかった」と明らかにした。
また同省は「これを調べた結果、内部から出火した可能性がある」と述べたが、「何が原因であるかはまだ特定できていない」とした。
ノートパソコン、スマートフォン、電子タバコなどの機器に搭載されているリチウム電池は製造上の欠陥や損傷によってショートすると、発熱、発煙、発火することがある。
運輸省は「航空機の電気系統で異常は確認されていない」とした。
報告書によると、搭乗手続きを開始してから約20分後、機内の左側30列目の上部荷物入れで最初に煙が確認されたという。
事故調査委員会は1年以内に事故報告書の最終版を公表する予定である。
航空業界では以前からリチウム電池が安全上の懸念として認識されており、定期的にルールを見直している。
韓国では3月1日から機内にバッテリーを持ち込む際の規則を変更。バッテリーパックや電子タバコは頭上の荷物入れに入れず、手元に保管すること。機内で機器を充電しないことなどをルールに盛り込んだ。