イラン当局が密輸容疑で韓国人2人を逮捕=韓国外務省
逮捕された韓国人の数や身元、具体的な容疑内容については「捜査中のため公表できない」としており、詳細な説明は控えている。
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韓国外務省は1日、イラン国内で韓国人が密輸の疑いで逮捕されたと明らかにした。
それによると、逮捕された韓国人の数や身元、具体的な容疑内容については「捜査中のため公表できない」としており、詳細な説明は控えている。
聯合ニュースは外交筋の話しとして、逮捕されたのは韓国人2人であると伝えている。そのうち1人は韓国の公的機関に勤務する職員、もう1人はイラン在住の韓国人だという。加えて、2人とともにイラン国籍の人物も同時に拘束されたとの報告がある。
逮捕は11月20日前後、イラン南西部で実施されたとみられており、韓国政府関係者は「現在、外交使節団がイラン当局と連絡を取り合い、必要な領事支援を提供している」と説明。関係者は「捜査が継続中のため、これ以上のコメントは差し控える」と語っている。
今回の発表を受け、韓国側は関係当局との協議を進めており、身柄の扱いや今後の法的手続きなどについて注視している。ただ、現時点で起訴内容、証拠、事件の背景や目的などは明らかになっておらず、捜査の進展を待つ必要がある。
韓国外務省は引き続きイラン側との協力を図るとともに、拘束された韓国人への領事支援を継続する意向を示している。
この事案は韓国とイランの外交関係や、韓国人の海外安全を巡る問題に関して新たな懸念を投げかけるものだ。特に、逮捕の対象に公的機関の職員が含まれている可能性が報じられていることから、韓国政府内部でも慎重な対応が求められている。
韓国外務省は「イラン当局による法的手続きおよび捜査の透明性確保」を求めるとともに、逮捕された韓国人の人権を守るための支援を表明。また同省は事件の全容解明とともに、今後の経過について適宜報告するとしている。
今回のような国際的な法手続きおよび拘束事案では、関係国間の外交調整や領事支援が重要な役割を果たすため、韓国とイランの外交チャンネルの動向にも注目が集まる。
