◎地元メディアはこの職員が海外で活動する韓国のスパイの情報を北朝鮮に送った可能性があると報じている。
韓国と北朝鮮の国境・北緯38度線(Getty Images)

韓国軍情報部の民間職員が軍事機密を漏らした疑いで逮捕された。国防省が7月31日、明らかにした。

地元メディアはこの職員が海外で活動する韓国のスパイの情報を北朝鮮に送った可能性があると報じている。

国防省は声明で、「軍事機密を漏洩した疑いで韓国国防情報司令部の職員を逮捕する令状を軍事法廷が30日に発行した」と明らかにした。

また同省は「現在捜査中であるため、この職員の詳細は明らかにしない」と述べた。

聯合ニュースは情報筋の話しとして、「この職員が中国人に数千の機密文書を渡した」と報じている。

その中には情報司令部の外国で活動する諜報員のリスト(実名、年齢、駐在先など)が含まれていたとされる。

それによると、同司令部は長い間、北朝鮮にコネを持つ情報提供者のネットワークを構築するため、あるいは現地に住む北朝鮮人に直接会うために、諜報員を中国やその他の国に派遣してきたという。

同司令部は情報収集を任務とする主要な政府機関のひとつ。同国最大のスパイ機関は「国家情報院」である。

聯合ニュースによると、捜査当局は流出した情報が北朝鮮に渡る兆候を察知。情報を受け取ったとされる中国人は韓国系で、北朝鮮のスパイ機関の情報提供者である可能があるという。

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