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▽韓国KBSによると、5日午後の時点で捜査本部が大統領府に捜査官を送り出す兆候は見られないという。
2025年1月5日/韓国、首都ソウルの大統領公邸近く、ユン大統領の支持者たち(AP通信)

韓国の首都ソウルで5日、凍てつくような寒さの中、数百人が大統領公邸周辺に集まり、尹錫悦(Yoon Suk-yeol)大統領の逮捕を求めた。

そのすぐ近くではユン氏を支持する数百人が合同捜査本部を非難し、韓国と米国の国旗を掲げた。

政府高官などの捜査を担う高位公職者犯罪捜査庁の捜査官ら数十人は3日、ユン氏の拘束を試みたが、大統領警護庁に跳ね返され、撤退を余儀なくされた。

両陣営によるにらみ合いは5時間以上続いた。聯合ニュースによると、高位公職者犯罪捜査庁の捜査官が警護庁の職員につかみかかるなど、現場は緊迫した空気に包まれていたという。

合同捜査本部は先月末、ユン氏が出頭要請を3度無視したとして、裁判所に内乱罪と権力乱用の容疑で拘束令状を請求。裁判所はこれを承認した。

令状の期限は1月6日まで。それまでに拘束できなければ失効する。

韓国KBSによると、5日午後の時点で捜査本部が大統領府に捜査官を送り出す兆候は見られないという。

大統領警護庁の職員は4日、有刺鉄線を門の近くや公邸に続く坂道沿いに設置。捜査官の「奇襲」に備えている。

裁判所はユン氏の拘束令状と公邸の捜索令状を別々に発行している。しかし、警護庁はユン氏が大統領である限り、引き渡しには応じないとしている。

国会は弾劾訴追によりユン氏の権限を停止しているが、ユン氏が大統領であることに変わりはない。

捜査当局が仮にユン氏を拘束できた場合、裁判所に逮捕状を請求するとみられる。それが認められなければ、ユン氏は48時間後に釈放される。

捜査当局は警護庁がユン氏を警護する限り、拘束は「事実上不可能」と非難している。当局は大統領代行を務めるチェ・サンモク(Choi Sang-mok)副首相兼企画財政相に対し、拘束令状の執行に従うよう大統領警護庁に指示するよう求めているが、チェ氏はコメントを出していない。

警護庁の長官と副長官は4日、当局の出頭要請に応じなかった。当局は3日のにらみ合いを受け、公務執行妨害の疑いで2人から話しを聞く予定であった。

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