◎炎は沿岸の原子力発電所に接近したが、発電所周辺の火災は4日午後の時点でほぼ鎮火したと伝えられている。
2022年3月4日/韓国、サムチョク市の山火事(Kim Huyn-tae/Yonhap/AP通信)

3月4日、韓国現地メディアによると、東部沿岸地域で発生した大規模な山火事により数千人が避難を余儀なくされたという。

炎は沿岸の原子力発電所に接近したが、発電所周辺の火災は4日午後の時点でほぼ鎮火したと伝えられている。

サムチョク市の報道官は4日午後の会見で、消防士約1,000人が出動し、沿岸部にある液化天然ガス施設周辺などで消火活動にあたっていると述べた。

消防庁と山林庁によると、火災は4日の午前にウルチン郡の山間部で発生したという。火元は分かっていない。ウルチン郡はサムチョク市の南に位置する。

消防庁の報道官は会見の中で、「これまでに民家22戸とその他の建物少なくとも9棟が消失した」と述べた。

炎はウルチン郡とサムチョク市の市街地に接近したため4,000人近くが避難を余儀なくされたが、避難した人の多くが4日の夕方までに自宅に戻ったと伝えられている。

災は海辺の原子力発電所の周囲に達したため、電力会社は出力を50%に下げ、緊急時に備えた。

数百人の消防士が原発に投入され、消火活動にあたった。当局によると、炎の勢いは風の影響で弱まり、一気に消火が進んだという。

死傷者は4日午後の時点で報告されておらず、原発と液化天然ガス施設も稼働を維持している。

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