◎今週初めに始まった北朝鮮のゴミ風船キャンペーンは止む気配がなく、2日午後の時点でプラスチックごみ、タバコの吸い殻、糞尿などを吊るした風船が数百個確認された。
2024年6月1日/韓国、首都ソウル近郊、北朝鮮から放たれたとみられる風船とゴミ(AP通信)

北朝鮮政府が韓国にゴミ風船を送る「反撃キャンペーン」を停止すると主張した。朝鮮中央通信(KCNA)が2日に報じた。

KCNAは政府高官の声明を引用。「韓国人によるキャンペーンが我が国にどれほど不快な思いをさせてきたか、十分に知らしめることができた」と伝えている。

韓国政府はこの数時間前、「北によるこの不快な挑発行為に、耐え難い措置で報復する」と声明を出していた。

今週初めに始まった北朝鮮のゴミ風船キャンペーンは止む気配がなく、2日午後の時点でプラスチックごみ、タバコの吸い殻、糞尿などを吊るした風船が数百個確認された。ケガ人が出たという情報はない。

聯合ニュースは専門家の話しとして、「政府は北のひどい人権状況、世界のニュース、K-POPの歌を含む、北が嫌がる情報をラジオ等で発信する取り組みを再開する可能性がある」と伝えている。

北の国民約2600万人は外国のテレビ・ラジオにアクセスできない。専門家によると、韓国のラジオは北で簡単に傍受できるという。

韓国政府が北のゴミ風船停止を受け、報復を自粛するかどうかは不明である。

KCNAによると、副国防相が反撃キャンペーンの中止を発表し、過去のビラ撒きに対抗する措置であると表明したという。

副国防相はこう述べている。「我々は撒き散らされた不快なゴミを取り除くのにどれほどの努力が必要か、韓国に知らしめ、経験させることができた」

韓国の人権団体は北の劣悪な人権状況や世界の情報をまとめたビラなどを風船につけて、定期的に北に飛ばしている。

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