◎パキスタンとアフガンの国境沿いでこのような銃撃戦は珍しくない。
パキスタン北西部カイバル・パクトゥンクワ州のアフガン国境で銃撃戦があり、武装勢力の戦闘員5人とパキスタン陸軍の兵士3人が死亡した。陸軍が19日、明らかにした。
それによると、アフガン側から忍び込もうとした武装勢力が国境警備隊に向けて発砲し、銃撃戦になったという。
陸軍の報道官は声明で、「銃撃戦は30分ほど続き、テロリスト5人と兵士3人が死亡した」と述べたが、それ以上の詳細は明らかにしなかった。
アフガンのタリバン暫定政権はコメントを出していない。
パキスタン政府は以前からタリバンに対し、国境管理を徹底するよう求めてきた。
パキスタンとアフガンの国境沿いでこのような銃撃戦は珍しくない。犯行声明を出した組織は確認されていない。
アフガンと国境を接するカイバル・パクトゥンクワ州と南西部バルチスタン州では近年、テロ攻撃が相次いでおり、その多くにTTP(パキスタンのタリバン運動)が関与している。
TTPとアフガンのタリバン暫定政権は別組織だが、思想は共有している。TTPは現在、アフガンの山岳地帯に潜伏しているとみられ、2022年11月に中央政府との停戦協定を一方的に打ち切り、軍と警察への攻撃を強化した。
パキスタン政府はタリバン暫定政権がTTPの活動を黙認していると主張。タリバンはこれを否定している。