◎SNSで共有された動画には、職員とみられる2人が遺体収納袋を車に押し込む姿が映っている。
2022年4月15日/中国、上海市、日用品を運ぶ当局者(Getty Images/AFP通信)

上海当局は3日、市内の介護施設に入居していた高齢患者を死んだと思い込み、遺体収納袋に詰め込み、霊柩車で搬送しようとした職員4人を解雇した。

SNSで共有された動画には、職員とみられる2人が遺体収納袋を車に押し込む姿が映っている。

その後、異変に気付いた職員が袋を開け、「まだ生きてる!」と叫んだ。

上海市普陀区の自治体当局は2日遅くに事案が発生したことを報告した。国営メディアによると、患者の容態は安定しているという。

地区当局は、職員5人と医師1人が取り調べを受けたと報告した。その後、介護施設の責任者を含む4人が解雇され、医師は医師免許を取り消された。

患者の身元は明らかにされていない。

Weiboには「殺人未遂」「医師失格」「発見が遅れれば窒息死していたかもしれない」などのコメントが寄せられている。国営メディアも「重大な職務怠慢」と非難した。

一部のSNSユーザーは「コロナ危機の影響で医師と当局者はひどく疲弊していた可能性がある」と指摘した。

中国最大の都市はオミクロン株の対処に苦労しており、封鎖期間は6週目に入った。集団検査で陽性診断を受けた市民は症状の有無にかかわらず、問答無用で隔離施設に収容される。

自宅から追い出された住民は当局者につかみかかり、集合住宅の入り口にフェンスを設置された住民は外出できなくなり、封鎖地区の住民はお腹を空かせている。

中国は西側のWithコロナを否定し、ゼロコロナ政策を追求すると約束している。

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