◎この女の子供とみられる2人の遺体は8月にニュージーランドの最大都市オークランドで発見された。
韓国の高等裁判所は11日、ニュージーランドの死体遺棄事件に関与したとされる女の身柄引き渡しを認めた。
女の身元は明らかにされていない。年齢は42歳。
ソウル高等裁判所によると、容疑者はNZへの送還に書面で同意したという。
判事は14日に身柄を引き渡すかどうかを検討するとしていたが、容疑者が送還に同意したため、予定していた審理は中止された。
地元メディアは政府筋の話を引用し、「法相は今月中に決定を下す可能性がある」と報じている。身柄引き渡しの決裁者は法相である。
法務省の報道官は声明で、「大臣は送還の可否を決定する前に、容疑者の同意が適切に得られたかどうかなどを確認する」と述べている。
法務省は先月、容疑者が事件に関与したと信じる証拠があると判断し、司法に身柄引き渡し審査を申請するよう検察に命じた。
この女の子供とみられる2人の遺体は8月にNZの最大都市オークランドで発見された。
2人の遺体はオークランドのある家族がネットオークションで購入したスーツケースに入っていた。2人の年齢は5歳~10歳、死後数年と推定されている。
韓国警察は9月、NZの要請を受け、この女を逮捕した。その後、NZ司法省は韓国政府に身柄の引き渡しを要請した。
NZ警察によると、韓国で発行された逮捕状は子供2人の殺人に関連するもので、韓国当局に対し、身柄引き渡しまでこの女を拘束するよう要請したという。
この女は韓国生まれで、NZに移り住み、市民権を得た。入国管理局によると、女は2018年に帰国した。
韓国警察によると、女がNZ滞在時に届け出ていた住所がスーツケースの保管倉庫に登録されていたことなどから、女が被害者2人の母親である可能性が高いという。