◎パキスタンに渡航するロシア人のほとんどが北部の山々を目指す登山家である。
パキスタン、北西部カイバル・パクトゥンクワ州郊外の遺跡(Getty Images)

パキスタンの在ロシア大使館は29日、自国民がパキスタン北西部で拉致されたとの情報を確認中であると声明を出した。

同大使館はX(旧ツイッター)に声明を投稿。「ロシア国民が北西部カイバル・パクトゥンクワ州で拉致されたという情報を精査している」と書き込んだが、それ以上の詳細は明らかにしなかった。

アフガンに拠点を置く同国最大の武装勢力TTP(パキスタンのタリバン運動)と関連があるとされる組織は先週、同州デライスマイルカーンでロシア人を捕らえたと主張していた。

この組織がSNSに投稿した写真には髭を生やした2人の男と一緒に座る白人男性が映っていた。

州警察の報道官は29日、地元テレビ局の取材に対し、「在ロシア大使館からこの拉致疑惑に関する連絡は受けていない」と語った。

武装勢力はしばしば治安部隊や外国人、特に中国が資金を提供する工事に従事する中国人を攻撃するが、ロシア人が拉致されたのは初めてとみられる。

パキスタンに渡航するロシア人のほとんどが北部の山々を目指す登山家である。

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