パキスタン北西部で路上爆弾が爆発、警察官3人死亡
事件は州都ペシャワル郊外の地区で発生。署長らは1時間ほど前に襲撃を受けた警察署に向かう途中であった。
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パキスタン北西部カイバル・パクトゥンクワ州で道路上に設置されたIED(即席爆発装置)とみられる爆弾が爆発し、警察署長と署員2人が死亡した。当局が24日、明らかにした。
それによると、事件は州都ペシャワル郊外の地区で発生。署長らは1時間ほど前に襲撃を受けた警察署に向かう途中であった。
それ以上の詳細は明らかにされていない。
シャリフ(Shehbaz Sharif)首相はX(旧ツイッター)に声明を投稿し、同国最大のイスラム過激派TTP(パキスタンのタリバン運動)によるテロ攻撃と非難した。
アフガニスタンと国境を接するカイバル・パクトゥンクワ州と南西部バルチスタン州では近年テロが多発。その多くにTTPと反政府勢力バルチスタン解放軍(BLA)が関与している。
TTPとアフガンのイスラム原理主義組織タリバンは別組織だが、思想は共有している。TTPは現在、アフガンの山岳地帯に潜伏しているとみられ、2022年11月に中央政府との停戦協定を一方的に打ち切った。
パキスタン当局は現在、この2州と周辺地域で大規模な対テロ作戦を実施中である。
パキスタン政府はタリバンがTTPを支援していると非難しているが、タリバン暫定政権はこれを否定している。
パキスタン政府とタリバン暫定政権は先週、国境付近で数十人の死者を出した衝突が数日続いた後、停戦を発表。その後、この期間を延長し、停戦合意を尊重すると約束した。
両国は25日にトルコ・イスタンブールで2回目の和平協議を行う予定である。
