パキスタン北西部で爆破テロ、警察官含む4人死亡、20人負傷
事件は7日、同州南ワジリスタンの中心部で発生した。
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パキスタン北西部カイバル・パクトゥンクワ州で警察車両を狙った爆破テロがあり、警察官を含む4人が死亡、数十人が負傷した。地元警察が7日、明らかにした。アフガニスタンとの国境地域で両軍の戦闘が続く中、治安悪化への懸念がさらに高まっている。
事件は7日、同州南ワジリスタンの中心部で発生した。警察によると、道路脇に仕掛けられていたIED(即席爆発装置)とみられる爆発物が警察車両の通過に合わせて爆発した。この攻撃により警察官2人と通行人2人が死亡し、20人以上が重軽傷を負った。負傷者の多くは地元住民や通行人で、病院に搬送・治療を受けているという。
爆発の威力は大きく、警察車両は大きく損壊し、周辺の建物にも被害が及んだ。救急隊や警察が現場に駆けつけ、負傷者の救助や封鎖措置が取られた。捜査当局は別の爆発物がないか確認するなど、警戒を強めている。
現時点で犯行声明は出ていないものの、当局は同国最大のイスラム過激派TTP(パキスタンのタリバン運動)の関与を疑っている。TTPはアフガンのタリバン暫定政権と思想的に近い過激派で、近年はパキスタン国内の治安部隊や警察を標的とする攻撃を繰り返してきた。
南ワジリスタンを含む同州のアフガン国境地帯は長年にわたり武装勢力の拠点となってきた地域である。パキスタン政府は軍事作戦を実施して武装勢力の掃討を進めてきたが、近年攻撃が増加している。特に2021年にアフガンのタリバンが復権して以降、TTPによる攻撃が活発化したと指摘されている。
パキスタンド政府はTTPがアフガン領内に拠点を置き、テロを繰り返していると主張しているが、アフガン側はこれを否定している。こうした主張・非難の応酬は両国関係の緊張を高め、国境地帯の治安情勢は不安定な状態が続いている。
パキスタンでは近年、警察や軍を狙った爆弾攻撃や自爆テロが各地で相次いでいる。カイバル・パクトゥンクワ州や南西部バルチスタン州では特に治安部隊への攻撃が頻発し、多くの死傷者が出ている。政府はテロ対策を強化しているものの、武装勢力による暴力の連鎖を完全に抑え込むには至っていない。
今回の爆発事件はこうした治安上の課題が依然として深刻であることを示す出来事となった。国境地帯では住民の日常生活にも大きな影響が出ており、政府に対して安全確保を求める声が強まっている。治安部隊は捜査を進めるとともに、同様の攻撃を防ぐため警備体制の強化を続ける方針である。
