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アフガニスタン北部でM5.8の地震、8人死亡、被害調査中


人的被害が確認されたのはカブール郊外で、AP通信によると、住宅1棟が倒壊し、家族8人が死亡、子ども1人が負傷した。
2022年6月23日/アフガニスタン、パクティカ州郊外の村(ロイター通信)

アフガニスタン北部から東部、さらにパキスタン西部にかけて3日、マグニチュード5.8の地震が発生し、アフガンで少なくとも8人が死亡した。現地メディアが報じた。震源地はヒンドゥークシュ地方、広い範囲で揺れが観測された。

地震は3日夜に発生、震源はアフガン北部クンドゥズ州の東方約150キロ地点、震源の深さは約180キロ。揺れは広範囲に伝わり、首都カブールを含む各地で強い揺れが感じられた。

人的被害が確認されたのはカブール郊外で、AP通信によると、住宅1棟が倒壊し、家族8人が死亡、子ども1人が負傷した。タリバン暫定政権も被害を確認し、この民家倒壊で8人が亡くなったと報告している。他地域で死傷者は報告されていない。ただし、震源に近い地域は山岳地帯で交通や通信が限られており、被害の全容把握には時間がかかるとみられている。

この地震は国境を越え、パキスタンでも広く観測された。首都イスラマバードや北西部ペシャワルなど複数の都市で揺れが確認されたが、現時点で大きな被害や死傷者は報告されていない。

アフガン当局は地震発生後、カブールおよび各州の医療機関に警戒態勢を敷き、負傷者の受け入れや今後の余震に備えるよう求めた。遠隔地では情報収集が遅れる傾向があり、追加被害が明らかになる可能性もある。

アフガンは地震活動が活発な地域に位置し、過去にも大規模な被害が繰り返されてきた。2025年には東部で発生した地震により2200人以上が死亡するなど、甚大な被害が発生しているほか、同年11月にも北部で地震が起き、死傷者が出ている。

被害が拡大しやすい背景には住宅の脆弱さがある。農村部を中心にレンガや木材で建てられた家屋が多く、耐震性が低いため、中規模の地震でも倒壊しやすい。また、山岳地帯が多く交通網が未整備であることから、救助や支援の遅れも被害を拡大させる要因となっている。

今回の地震は規模としては中程度にとどまるものの、脆弱な社会基盤の中で発生したことで人的被害が生じた。広範囲に揺れが及ぶ深発地震の特性も影響し、都市部から離れた地域を含め警戒が必要だ。アフガンの自然災害対応能力は限られており、迅速な情報収集と支援体制の強化が課題となる。

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