◎プーチン氏は昨年9月に行われた金正恩 党総書記との首脳会談で都合の良い時期に平壌を訪問すると表明していた。
北朝鮮政府は21日、ロシアのプーチン(Vladimir Putin)大統領が早期に北を訪問する意向を示したと明らかにした。
朝鮮中央通信(KCNA)は外務省の声明を引用。崔善姫(Choe Son Hui)外相が先週、モスクワでプーチン氏やラブロフ(Sergey Lavrov)外相らと会談したことに言及し、「両国は新しい多極化された国際秩序を確立するために、戦略的・戦術的協力をさらに進めることで合意した」と報じた。
それによると、両外相はプーチン氏が早期に北を訪問する意向を示したことを再確認したという。
プーチン氏は昨年9月に行われた金正恩(Kim Jong Un)党総書記との首脳会談で都合の良い時期に平壌を訪問すると表明していた。
キムは米国との対立が激化する中、できるだけ早期にプーチン氏を招き、外交的孤立を打破して足場を固めたいと考えている。
KCNAは外務省が発表した別の声明にも言及。国連安全保障理事会が先週のミサイル実験を非難する緊急会合を開いたことを「言いがかり」と呼んだ。
同省は声明の中で、「新型の固体燃料を使った1月14日の中距離ミサイル発射実験は防衛能力を向上させる取り組みのひとつであり、近隣諸国の脅威にはならない」と主張した。
韓国政府は18日、安保理に対し、エスカレートする北朝鮮のミサイル発射実験と威嚇について「沈黙を破る」よう求めた。
安保理の常任理事国であるロシアと中国は北への制裁強化を求める日米韓の提案を妨害している。