北朝鮮・金与正「南北国境の拡声器撤去していない」韓国の発表否定
韓国は昨年6月、北が心理戦の一環としてゴミ風船を韓国に向けて飛ばしたことを受け、国境付近に拡声器を再配備。金正恩 党総書記を非難するメッセージやK-POPを大音量で流してきた。
.jpg)
北朝鮮の金与正(Kim Yo-jong)朝鮮労働党副部長は14日、同国が南北国境沿いの拡声器を撤去しているという韓国の主張を一蹴した。
国営朝鮮中央通信(KCNA)は金与正の談話を引用し、「イ・ジェミョン政権が偽情報を流している」と主張。「拡声器は撤去しておらず、撤去するつもりもない」と述べた。
韓国軍合同参謀本部は週末、北が南北の国境沿いに設置した拡声器を撤去していることを確認したと明らかにした。
韓国は昨年6月、北が心理戦の一環としてゴミ風船を韓国に向けて飛ばしたことを受け、国境付近に拡声器を再配備。金正恩(Kim Jong Un)党総書記を非難するメッセージやK-POPを大音量で流してきた。
6月に就任したイ・ジェミョン(Lee Jae-myung)大統領は北との宥和政策を推進。就任後すぐ、宣伝放送を停止し、20基の拡声器を先週全て撤去した。
金与正は北が米韓との協議を再開することはないというこれまでの主張を繰り返し、両国による合同軍事演習が北に対する敵対姿勢の証拠であると指摘した。
韓国軍は北がどこの拡声器を撤去したか明らかにしていない。
聯合ニュースは一般市民が視認できる場所から確認した結果、拡声器は設置されたままと伝えている。
韓国は4日から拡声器の撤去を開始、5日に作業を終えた。